9月18日
労働ばかりし続けると心が死んでいくと思ってたけど働かないと部屋の隅でぬいぐるみを抱いているだけで1日が終わったりした
もうだれに気持ち悪がられてもしかたないしいい
ぜんぜんいい
ピーナッツアレルギーだったら変な薬や刃物を使わなくてもおいしいチョコレートでお手軽に死ねちゃう!
死にたいと思うのと死ぬのはちがうよな
六月十九日
その人に対してなんの印象も持つ前のまったくの他人が最高な様を見たい
みたことのある役者がひとりもでてこない最高な映画とか
近ごろ体調があまりよくない
死ぬのかもしれない(すぐ死ぬとか言うな!)
そちらは?運動会のあと校庭から教室に戻るみんなを玄関で待ち構えて椅子の脚をふきあげる係りを誇りを持ってやってたくち?
コウジのはなし
物理的にじぶんができる立場にあったか、なかったか、を別にしたってこんなこと変だなとおもうんだけど、父親の若い頃の写真をもっと撮っておけばよかったなと近ごろ思う、ほんとうにやらなくちゃだめなことをやり損ねたみたいに
それも、撮っておいて欲しかった、ではなくて自分自身が撮っておきたかったなと思う なぜだろう
(若い頃っていうのは、歩くたびにピョーピョー鳴る靴を私が履いていて、父親の手にささえられてようやくよちよちピョーピョー歩いていたような頃など)
つまり彼が父親になった年に少しずつ近づいているからその頃の彼のこともっとよく知りたくなってきているんだけど
父親のうつった写真はすごく少ないから(彼が我が家のカメラマンなので)、科学がすごいことになったらぜひ見せてほしいんところなんだけど、アルバムに入っている私や兄弟の写真にうつっているコトの反対側でファインダーを覗いていた彼はどんな風だった?幸福そうなただの若者だったりするの?同じく若いはずの母親に優しく微笑みかけていたり?煙草をくわえてフィルムを巻きながら、こどもたちのいたずらに片眉を上げたりする?
こどもを寝かしつけてから本を読みふける目の悪いビン底メガネの25歳の彼や、得意の運転で家族を遠くまで連れていってくれる甘い缶コーヒー好きの27歳の彼は?記憶のなかではしっかりと父親なんだけれど、もしかして今の私が見たら、まだまだ少年が居残っているじゃないかと思ってしまったりするの?
こどもたちに隠れてふたりでコンビニのパフェ(プリンがのってるやつ)を小さなスプーンでつつきあいながら ごく絞った音量で映画を観るような可愛らしい夜はあった?助手席に乗るのがいつもきまって母親だったのは、こどもたちがケンカするからじゃなくて、ほんとうはそれがふたりのデートのかたちだったりしたの?
チョベリグって声に出して言ったことのあるしっかりとナウいヤングだった?変な帽子は?かぶった?
少し増えてきた、と気にしているらしい白髪が綺麗にそろう頃には、今現在の父親が "若い頃の父親" になる気がするし、自分がいま大切にしているような時間を当時の彼らに借りていたような気がして、実家に帰るたびに安いカメラをふたりに向けて、できるだけ愛情を込めてシャッターを切るんだけど
三月
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散歩するとき
どのルートからでも
これをみつけて目印にあるけば
河川敷にでるのがいちばんだいすき
住んでるはなし
春からの新居、ちいさな一軒家にきめてきた
ちいさいが庭と花壇もある
なにか実のなりそうな木も
きまって嬉しいけど 引っ越すことケテイした瞬間 いま住んでるまちへの愛着に気づいた
仮住まい仮住まい いってたくせに
やっていけてるんだろかと心配になる金魚屋 / ボロアパートの屋外においてある最新型洗濯機 / モスキート音を流している城みたいに大きい日本家屋 / 17時にしまる公園 / 勘定を客にまかせる八百屋 // たくさんの野良猫
かなしくなってきた
ァ~いっしょにいくとかどうかな
一月七日
成人式が近づくにつれて憂鬱になる
はやく済んでしまえばいいのにぃ
たぶん古い知り合いにもたくさん会うのだろうな
ヨッ!とか やぁ!とか
こえひっくり返さずにいえるだろか
雪をみるのはたのしみぃ
白いだろな
去年東京で降った雪はちがうものみたいだったよ